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| 狭心症の診療方針 |
| ■狭心症を疑わせる症状は一過性の胸部圧迫感です。労作時の胸部圧迫感は労作性狭心症を疑わせます。安静時の胸部圧迫感は冠攣縮性狭心症か不安定狭心症を疑わせます。 |
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| ■当科では初診の患者さんには必ず胸部レントゲン写真の撮影と十二誘導心電図の記録を行っています。(両者とも循環器診療のもっとも基本になるからです。) |
| ■しかし、狭心症はレントゲンと心電図に異常がないのが特徴です。 |
| ■労作性狭心症を疑った場合は、さらにトレッドミル検査(運動負荷心電図)を受けていただきます。その結果が陽性であれば、冠状動脈造影を行います。 |
| ■不安定狭心症を疑った場合は、トレッドミル検査は省略し、冠状動脈造影を行います。通常、すぐ入院をしていただきます、血管拡張薬や抗凝固薬の投与で症状が安定すれば、待期的に冠状動脈造影を行います。安定化しない場合には、緊急冠状動脈造影を行います。 |
| ■冠攣縮性狭心症を疑った場合は、ホルター心電図(24時間心電図)を受けていただきますが、検査中に発作がなければ、肯定も否定も出来ません。さらに疾患の有無をはっきりさせる必要がある場合は、冠状動脈造影でエルゴノビン負荷試験を行います。(それでも偽陰性がありえます。)検査を行わずに、カルシウム拮抗薬などの冠動脈拡張薬の投与で経過観察することもあります。胸部圧迫感の発作が年に一〜二回ということであれば、無投薬で経過観察だけする場合もあります。 |
| ■冠状動脈造影の結果、有意狭窄が明らかになった場合、経皮的冠状動脈インターベンション(カテーテル治療)が安全に実施できるかどうか、成功率が十分に期待できるかどうか判断します。 |
| ■左主幹部病変がある場合は、リスクが高いと判断し、冠状動脈バイパス手術を受けていただくことを、お勧めします。 |
| ■三枝疾患で、慢性完全閉塞病変などカテーテル治療の成功率が低いと考えられる複雑病変が含まれる場合も、バイパス手術をお勧めします。 |
| ■経皮的冠状動脈インターベンションの適応と判断された場合は、原則、当院でステント植込みを行います。通常、薬剤溶出性ステントを使用します。 |
| ■ロータブレーターは当院では実施できませんので、実施可能な施設にご紹介させていただきます。(高度石灰化びまん性病変の場合。) |
| ■通常、インターベンションも橈骨動脈アプローチで行いますが、慢性完全閉塞など、手技に困難が予想される場合は大腿動脈アプローチにさせていただきます。また、透析患者様はシャントに橈骨動脈を利用するので、原則、大腿動脈アプローチになります。 |
| ■患者様やご家族のご希望も考慮しながら、治療戦略を決定します。 |